ソフトボールの監督
男子中学生がパンチパーマをかけた80年代、
少年ソフトボールの指導者ももちろんパンチパーマだった。
グラサン、喜平ネックレス、口ひげ。
右手にバット。
錆びたパイプ椅子に座り
「きさーん、こら、くらしあげるぞー!」
(貴様、こら、なぐりまくるぞ)
と、小学球児に気合いをいれまくる。
ゴロを拾う時腰の位置が高ければ、ケツバット。
声が小さければ、ケツバット。
人数合わせで入れられた低学年が、外野を守ってる間に手遊びを始めたら、ケツバット。
帽子を忘れても、ケツバット。
練習を忘れてうっかり公園に遊びにきてしまい、監督と練習しているチームメイトと鉢合わせしても、ケツバット。
そんな指導者が、あのころ町中の公園にいた。
平日の夕方に。
なんの仕事をしてたんだろう。